【受け答えのマナー】幼稚な話し方を卒業する

語尾は伸ばさない、上げない

「ワタシはぁ、思うんですけどぉ〜」などと語尾を伸ばしたり、疑問形でもないのに「ワタシ的には?OKって感じ?」などと語尾を上げたりする話し方がある。

いまではいい年をした大人までもが使っているのを見かけるようになった。

自分の言葉に自信がなくあいまいにしておきたい、言い切るのを避けることでコミュニケーションを円滑にしたい、そんな気持ちからつい使ってしまうのかもしれないが、動機はどうあれ、相手に未熟な印象を与えてしまうのは事実。

自信をもって堂々と話すように心がけたい。

 

発言の語尾は濁さない

「今日の予定はどうなっている?午後に時間がとれるかな?」と上司に尋ねられたとき、「はい、大丈夫だと思いますが……」などと答えていないだろうか。

だが、このように語尾をあいまいに濁すのは、うっかり時間があると答えて仕事を押しつけられたら困ると牽制しているよう。

これでは、相手に対して失礼だ。

語尾をあいまいにする話し方は、お詫びをするときにもしてしまいがちで、「本当に申し訳なく……」などと口ごもってしまうことが多い。

しかし、これでは無責任だと受け取られても仕方がない。

「本当に申し訳ございません」と、はっきり語尾まで言い切るのが、誠意ある態度だと心得よう。

 

「〜とか」を多用しない

友人同士で話すときに、テレビのバラエティー番組でタレントが使っている言葉を使ったり、「〜とか」や「〜みたいな」のような言い方をしたりすることはあるだろう。

しかし、仕事の場でこのような言葉づかいをすると、薄っぺらで軽い印象を与えてしまう。

はやり言葉に疎すぎるのもビジネス上あまりほめられた話ではないが、このような表現は、あくまでも知っている範囲にとどめておくべき。

「〜とか」などといっていては、大人としてマイナスになることはあれ、絶対プラスにはならない。

 

「でも」「だって」「どうせ」は禁句

注意を受けたとき、「でも」「だって」は禁句である。

これは子供が言い訳のときに使う言葉。

納得がいかなかったとしても、大人が「でも」「だって」と言い訳しては呆れられることは必至だ。

「でも」「だって」の代わりに「しかし」を使っても同じこと。

言い返したら、ますます相手の心証を悪くしてしまう。

どこが至らなかったのか、素直に反省する気持ちをもつことが大切だ。

「どうせ」という言葉も、使わないこと。

「どうせ」のあとには愚痴がつづくもの。

自分を卑下する気持ちを人にぶつけるのは、大人の態度とはいえない。

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「あのー」や「えー」を多用しない

会話のつなぎに、「あのー」「そのー」「えー」といった言葉を頻繁に入れてしまう人がいる。意見がまとまっていなかったり、いいたいことがはっきりしていない人に多い。

こうした言葉を頻繁に入れると、話の内容が希薄になるばかりでなく、発言している人も信用がないように受けとられてしまう。

「あのー」「そのー」と頻発されると聞き苦しく、聞き手をイライラさせる

口にしないように心がけよう。

 

「やっぱ」「どっち」は幼稚な言い方

会議の席で、「やっぱ、そちらの企画のほうが訴求力があると思います」たどと発言したら、出席者から減点評価を受けてしまう。

仮にいい意見だったとしても、「やっぱ」という言葉を入れただけで、子供っぽい印象を与えてしまうからだ。

「っ」のような撥音便が入った言葉は、幼児性が強いと受け取られるもの。

ここは「やはり」を使うべきである。

同じく、「どっち」も、幼稚的な印象を与える言葉だ。

「どっちの企画案がいいでしょうか」ではなく、「どちらの企画案がいいでしょうか」と尋ねるとスマートな大人の感じを与えるものだ。

 

上司が呆れる若者の口グセ

ビジネスの場でふさわしくない幼稚な言葉はまだある。

あなたは、うっかり使ってないだろうか?

「○○っていうか」

「○○というか」ならまだしも「○○っていうか」は、くだけすぎ。

これが口グセの人は、細かいことにも「○○っていうか」といいがちだが、どうでもいいことに反論ばかりしているイヤなヤツと思われる。

「××みたく」「××とかいって」

いずれも、幼稚な言い方。

「××みたく」は「××のように」といえばいいし、「××とかいって」は「××といって」で、なんら不都合はない。

「△△じゃないですか」

「営業って、結局、人脈じゃないですか」のように、相手に同意を求めるかのように語尾につける。

訳知り顔のようにも見えるし、主体性がないようにもとられる。

使わないに越したことはない。

「別に」

「別にかまいませんが」「別に用はありませんが」という具合に、なんでも「別に」をつける。

とくに意味はないのに「別に」をつけると、積極性に欠けて見えるというだけでなく、不遜に思われる。

「ウソでしょう?」

たいして驚くほどのことでないのに「ウソでしょう?」という若者がいる。

こういわれると、上司は自分が嘘つきといわれたようで、一瞬ムカッとくるという人も少なくない。

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