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イスに座るときら左側から
イスに座るときも、スマートに見える座り方がある。
イスの場合は、まずイスを静かに引いてその左側に立つ。
そして、左足を1歩前に出す。
右足を左足の近くを通ってイスの前に運び、次にその右足の横に左足を運んで、両足を揃える。
つまり、3秒子のワルツの足の運びである。
つづいて、太ももの後ろがイスにあたったところで、太ももに、やや力を入れて腰を下げ、ゆっくりとお尻を下ろす。
ドサッと腰をかけるのは厳禁。
立つときも、イスをしっかり引いてイスの前に立ち、「アン、ドゥ、トロワ」のワルツの感覚で、イスの左側に立つ。
この動きがスムーズにできれば紳士淑女だ。
イスの背もたれには寄りかからない
せっかくスマートな座り方ができても、座ってからの姿勢がだらしなければすべて台無しになってしまう。
女性は、両足が開かないように、両膝、つま先、かかとをしっかり合わせて座ること。
両足は、親指をクロスさせて重ね、揃えた両太ももの真ん中に置く。
男性の場合は、両膝とつま先の幅はこぶし2つ分開ける。
両手は軽く握るか、指先を揃えてハの字にして太ももの真ん中に置くとよい。
ともに、背筋をシャンと伸ばし、イスの背もたれには寄りかからないようにする。
マナーにかなった姿勢というのは、見た目も美しいものだ。
男性は両手をテーブルの上に置く
イスに座ったときこ美しい姿勢を前項で紹介したが、前にテーブルがあった場合、男性は、両手を軽く握り、手首から先をテーブルの手前端にのせるようにする。
肘をつくのは厳禁である。
レストランなら、食事をしていないときも、ナイフやフォークが並べられている外側に両手をのせておく。
テーブルの上に両手を置いておくことで「テーブルの下に、武器を隠してはいません」という態度を示したのが由来とされ、これは食事の席に限らず、会議などの、ときも同様である。
イスに座って足を組まない
イスに座ったとき、人前で足を組まないのが大人のマナーだ。
社内のデスクで足を組めば、それだけイスが後ろに出て後ろを通る人の邪魔になるし、電車など、公共の場では足が前に出て、やはりほかの乗客の迷惑になる。
何より、ビジネスシーンで足を組むのは生意気でエラそうな態度に映ってしまう。
そもそも、短足タイプが多い日本人には、足を組むというよりも、足を膝の上にのせて隣の人に自分の足の裏を見せる形になってしまう人が多く、見た目もよくない。
また、いつも足を組んでいるとO脚やX脚になりやすく、骨盤が歪んで腰痛の原因にもなる。
低いソファに座るときの注意点
尻もちをつくようなドサッと腰を落としてしまいがちなのが、座面が低いソファ。
低いソファに座るときは、太ももに力を入れてゆっくりとお尻を下ろし、浅めに座ってから、両手をソファの奥について体を深く移動させるようにするとスマートだ。
また、女性の場合、タイトスカートやミニスカートだと正面から下着が見える恐れがあるので、座ったあとの姿勢にはご用心。
両膝は必ず閉じて、揃えた足を横に流すとよい。
時間がたっても足がひらかないよう、注意しよう。
畳に座るときは片膝から下ろす
和室がない家が増えたこともあって、和室での立ち振る舞いに慣れていない人が増えている。
たとえば、訪問先などで畳に座るとき、両膝をドカッと下ろすのはいただけない。
畳に座るとき、まず、両手のひら。
両足の太ももに置き、片方の足を半歩後ろに引く。
片方の膝を静かに下ろして畳につけたら、もう片方の膝を畳につけよう。
このときは、まだ両足ともつま先立ちでいること。その後、両膝を揃えて正座をする。
正座のときこそ背筋を伸ばす
美しく見える座り方の基本は、背筋をまっすぐに伸ばすことだが、イスに座っているとき以上に猫背が目立ってしまうのが正座をしているときだ。
正座をしたら、あごを引き、頭のてっぺんを糸で上に引っ張るような意識で、背筋をピンと伸ばすように心がけよう。
男性は両膝の間をこぶし一つから二つ分開けて、女性は膝をしっかり閉じて座ること。
正座が苦手だからといって、最初から足を崩して座るのは見苦しい。
目上の人が足を崩すか、「どうぞお楽に」などの声をかけられるまでは我慢すること。
ちなみに、両足の親指を軽く重ね合わせて座るとしびれにくい。
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