
こんな「目線の動き」に人は安心する
「話をするときはしっかり相手の目を見つめるべし」とは、よくいわれる。
しかし、相手から視線を長く合わせられると、違和感や圧迫感を感じるという人も多い。
目線のマナーはどうあるべきなのだろうか?
答えは、話を切り出すときに相手の顔を見て、そのあと、ネクタイの結び目あたりに視線を落として話をつづけるというもの。
そして、ときどき相手の目を見るようにすればいい。
アメリカのビジネス界でも、この作法を採用しており、やはり相手の目は見つめすぎないほうがいいようだ。
人を示すときは手のひらは上向きに
ビジネスの場では、人を紹介したり紹介されたりすることがよくある。
「こちらは」と人を示して紹介するときは、手のひらを上に向けるようにすること。
指をぴんと伸ばすようにすると見た目がよくなる。
手のひらを上向きにするのは、人を示すときだけでなく、「こちらの席へどうぞ」と方向を示すときや、「お先にどうぞ」と促すときにも使うとよい。
人の前を横切るときはひと言いう
狭い道路で話している人の間をやむをえず割って通るときなど、手刀を切っている人を見かける。
無言で通りすぎるよりはいいが、常識ある大人としては「前を失礼します」と言葉で割ったほうがいい。
そもそも「手刀を切る」とは、土俵上で勝った力士が懸賞金を受けとるときのしぐさ。
日常生活では、この動作に「すみません」や「ありがとう」の意味を含めて使われてはいるものの、やはり簡略化された印象が強い。
無言の動作ですますのではなく、このひと言を大切にしたい。
物の受け渡しは両手で
「そのグローブ、取ってくれる?」といわれて、「はいよ」と放る。
学生時代ならありふれたやりとりだろうが、社会人になっても同様なことをしていたら、常識を疑われる。
さすがに、オフィスで「すまないけど、ホチキスを貸してもらえる?」といわれて、相手に放り投げる人はいないだろうが、親しい間柄だと、つい片手で渡してしまう人が多いようだ。
しかし、物の受け渡しはつねに両手で、というのが大人の作法。
まして上司に資料を渡すのうな場合、片手しか使わないというのでは、傲慢な印象を与えてしまう。
服装の乱れは隠れて直す
仕事で訪問先に到着したら、受付に行く前に服装が乱れていないかチェックするーー。
これは当然のマナーである。
ただし、服装の乱れを直すのは、洗面所など人の見ていないところで行いたい。
人の目があるところで、ワイシャツの裾をズボンに押し込んだり、ずり落ちた靴下を引っ張り上げたりという行為は、たとえ仲間うちの目の前でも、見苦しいものである。
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