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つねに上司に敬意を払うことが最大のマナー
会社という組織に身を置いたら、上司が嫌いなタイプでもおくびにも出してはいけない。
そもそも会社とは、人を好き嫌いで判断すべき場ではない。
上司に性格的な欠点があったとしても、仕事ができるかどうかが組織における最大の評価ポイントである。
少なくともあなたよりキャリアがあり、仕事ができる上司には敬意を払うべきだ。
とくに40歳前後の管理職クラスは、仕事に関してもっとも脂の乗った世代。
彼らは顔は笑っていても、シビアにあなたの仕事ぶりをチェックしている。
あなたは上司を好きだ嫌いだという前に、仕事で応えるしかない。
どんなに親しくても“対等な口”を利かない
30歳前後の中堅クラスにしても同じである。
彼らは管理職以上にあなたと接する機会が多く、仕事の相談相手にもなってくれるが、それだけに、あなたのことをよく見ている。
ただ、この年代の上司は、どうしてもあなたと年齢が近いため、つい同等の口を利いてしまうことも多い。
「あんまり、シゴかないでくださいよ」「先輩、今度遊びに連れてってくださいよ」など兄貴分のようなつもりで接してしまいがちだが、こうした言い方や態度がカチンとくる人はけっして少なくない。
親しき仲にも礼儀あり。
どんな場合でも、上司や先輩になれなれしい口、甘えた口を利くのはタブーだ。
若手同士で群れない。
ある調査で、上司が若手社員の「これだけはやめてほしいと思う態度」について調べたところ、ワースト3は、「若手同士で群れる」「上司に対等な口を利く」「やけに自信ありげで初々しさがない」だったという。
やはり、上司も人間だということだろう。
仕事の能力を見る前に、彼らが何をあなたに求めているかがよく表れた結果だといえる。
なかでも「若手同士で群れる」のは上司の立場を想像してみれば、いい気がしないもの。
若いうちは無意識にそうした行動をとりがちだが、気をつけたいところだ。
先輩の“説教”は、黙って聞く
入社して数年の先輩社員はキャリアも浅く、上司から見れば、若手社員とどんぐりの背比べということも多い。
しかし、だからといって、新人が先輩社員を軽んじるのはタブーである。
年長者に対する敬意やマナーが失われたら、会社という組織は崩壊しかねないからだ。
ただ、この年代は、少し年が上だというだけで、やたらといばるタイプが多いのも事実だ。
一緒に飲みにいけば、上司顔負けの説教をはじめたりする。
“若気の至り”というものだが、双方ともそれには気づかないから、時には深みにはまってしまうこともある。
あなたも同じ世代ということで、どこか先輩を軽く見ているのだろう。
つい、「違いますよ!」などとムキになって反論、思わぬトラブルに発展してしまうのである。
この手の先輩社員は「敬して遠ざける」のが賢明だろう。
先輩に反論するときは
年の近い先輩と議論になったとき、「譲れない部分」について考えが違うときは、自分なりの意見をいうことも必要だろう。
ただし、その場合は口の利き方が重要になる。
「申し訳ありません。その点については、こう思うのですが……」と、熱くならずに意見を述べる。
あなたの態度が冷静で、意見に筋道が通っていれば、相手も耳を貸さざるをえないはずだが、反対にいよいよ相手か熱くなるようなら、その場は黙って引き下がり、以後は相手に気づかれないように、やはり「遠ざける」しかない。
“年下の先輩社員”とは、どう接するべきか
転職が当たり前の現代では「年下でも先輩社員」というケースが珍しくない。
しかし、会社では何歳年下だろうが、キャリアが長いほうが先輩になる。
年下だからといって君づけで呼んだり、呼び捨てにしたりするなどはもってのほか。
ふつうの先輩社員として接するのが当然のマナーだ。
反対に、後輩に年上の社員がいる場合は、年齢のことは気にしないで、あなたはごくふつうの先輩社員として接すればいい。
ただし、立場はあなたが上でも相手は年長者。
言葉づかいにはそれなりの配慮が必要である。
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