【食事のマナー】食べる以前の店でのマナー

個室での席次を知っておく

お客様を接待するときは、早めに店に着いて待つのが常識。

しかし、せっかく先に行っていても、どっかり上座に座っていたら大恥をかいてしまう。

和室では床の間のある側、洋室では暖炉や絵画を飾った壁面が上座である。

床の間などない部屋もあるが、基本的には、出入り口からもっとも遠い席が上座、出入り口に近いところが下座だと覚えておこう。

洋室の場合は、イスの種類によっても席次がある。

上座は、背もたれと肘かけのあるソファ。

背もたれも肘かけもないイスは下座となる。

 

コートや荷物は店に預ける

レストランで、上着や大きな荷物を席まで持ち込むのは見苦しい。

ハンドバッグ以外の荷物は店に預けるのがマナーだ。

店の案内がなかったら、「預かっていただけますか」と尋ねるといいだろう。

クロークがない場合でも、店の方で対処してくれるはずだ。

なお、ハンドバッグは、イスにかける際、イスの背と背中の間に置くといい。

ただ、あまりイスに浅く腰かけると姿勢が悪くなるので、腰と背もたれの間隔はほどほどに。

仕事帰りの場合には、席への持ち込み用に貴重品と化粧直し道具が入る程度の小ぶりのバッグを用意するとスマートだ。

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店のスタッフを呼ぶときのマナー

レストランで食事中にスタッフを呼ぶとき、「すみませーん!」と大きな声で店の人を呼ぶ人がいるが、これは感心しない。

店の人を呼ぶ時は、肩の高さくらいに軽く手を挙げるか、目線を送って合図するようにする。

そうすればスタッフは気付いてくれる。

なかなか気づいてもらえなかったとしても、大声で呼んだり、指先をパチンと鳴らしたりするのはあまりにも品がない。

スタッフの手の空き具合も見て、タイミングを計る配慮も必要だ。

もちろん和食の店でも、係の人を大声で呼ぶのは無作法。

混雑していてどうしても声をかけなければならないときは、和洋いずれも「すみません」ではなく「お願いします」といおう。

 

喫煙席でもタバコはなるべく控える

食事中の喫煙は、せっかくの料理の味を台無しにすることにもなるので極力控えたい。

味を損ねるだけではなく、タバコを吸わない人に対しても迷惑になる。

とくに寿司屋のカウンター席では、寿司や刺身などの生モノに煙が吹きかかるので、喫煙はご法度と心得よう。

最近では、喫煙席と禁煙席を分けている店が多いが、喫煙席でも、他のテーブルの人のことも考えてできるだけ喫煙は遠慮したい。

どうしても吸いたければ、デザートが終わってから、ひと言断って吸うこと。

 

皿を勝手に重ねない

食事のあとのテーブルの片づけは、店の人に任せるのがマナーだ。

店によっては片づけの手順が決まっているかもしれないし、勝手に皿を重ねたりすると、破損することもある。

高級店では選りすぐりの器を使っているところも多いから、なおのことである。

テーブルに食べ終わった皿がいくつも残っていて邪魔になるようなときは、店のスタッフを呼んで、片づけてもらえばいい。

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