【食事のマナー】相手を不快にさせない気配り

嫌いなものを「嫌い」といわない

上司や先輩にレストランに連れていってもらったとする。

メニューを見ながら「食べられないものはある?」と聞かれたら、あなたは何と答えるだろうか。

「好き嫌いはありません」といえればいいが、どうしても苦手なものがある人もいるだろう。

しかし、そうであっても嫌いなものをストレートにいわないのが、大人のマナーだ。

こんなときは「○○が嫌いです」といわずに、「今日は魚料理をいただきたいです」と食べたいものを自分から挙げればいい。

もし、上司にすすめられた料理が苦手なものだったときは「申し訳ありません。お昼な食べてしまいました」など、婉曲な表現で断り、さりげなく別のものを注文するのがスマートだ。

 

出された料理はすぐにいただく

話に夢中になって、出された料理に手をつけないでそのまま放っている人を見かけることがあるが、そうした振る舞いはいただけない。

同席している人だけでなく、周りの人や店に対しても配慮できてこそ、大人の食事のマナー。

すぐに食べないのは、手間をかけてつくってくれた料理人への気づかいを欠いている。

 

食べるペースは主賓に合わせる

何人かで食事をするときは、テーブルについた人たちがほぼ同時に食べ終わるようにしたい。

そのためには、食事のペースをその日のメインゲストに合わせるようにするといい。

1人だけ遅くなったり、反対に、日頃の“早食い”の癖が出て、1人だけさっさと食べ終わったりでは、店のサービスも混乱するし、同席している人にも迷惑になる。

メインゲストがナプキンをテーブルに戻したら、とりあえず食事は終了という合図と受け取って、それにならう。

その際、使ったナプキンは軽くたたんでテーブルの左側に置くのが決まりだ。

なお、デートで食事をするときは、女性のペースに合わせるようにする。

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口に食べ物があるときは話さない

おいしいものをいただきながら友人と語り合うのは楽しいもの。

ついつい話がはずみ、口の中に食べ物が入ったままの状態で、おしゃべりしてしまうこともある。

しかし、食べながら話をすると、クチャクチャと音がしてなんともだらしがない。

話に花が咲き、楽しく歓談していても、自分が話すときは食べ物は必ず飲み込んでからにすること。

一度にたくさんほおばるとなかなか飲み込めず、会話を中断させてしまうので、少しずつ口に入れるように心がけるとスマートである。

 

こんな会話はNG

食事中の会話としてふさわしくないものがいくつかある。

まず政治の話は、親しい間柄ならともかく、あまり面識のない人との間ではしないほうがいい。

病気に関する話題も、相手やご家族が病気療養中かもしれないので避けるべき。

噂話や悪口も、気持ちのいいものではない。

また、食事している店にとっても不愉快で、相手にとっても聞き苦しいのが、他店の話題。

目の前に料理があるのに「あの店はとてもおいしかった」などと、よその店をほめたり、逆に、他店の味やサービスをけなしたりするのも感じが悪い。

 

食事中に席を立たない

レストランなどで食事しているときは、席を立つのはできるだけ控えるようにしたい。

レストランに到着したら、着席する前にトイレや電話などをすませ、着席したら、食事を終えるまで席を立たないというのが本来のマナーである。

コース料理を注文したときは、1人が席を立つと料理を出す間合いが微妙にずれて、サービスに支障をきたすこともある。

さらにいえば、食事中にトイレに立つという行為を不快に思う人もいる。

どうしても席を立たざるを得なくなったときは、ナプキンをイスの上に置き、周りの人にひと言断ってから席を立つようにしよう。

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