社会に出たら無礼講はありえない
会社の酒席では「今夜は無礼講でいこう!おおいに飲みたまえ」といった上司のかけ声ではじまることもあるが、これを真に受けてはいけない。
酒を飲みすぎてハメをはずし、上司にからんだり、給料や仕事の内容など会社への不満をぶちまけたりするのはタブー中のタブー。
翌日、同僚にそのことを指摘され、あわてて上司に「すみません。昨晩は酔っていたもので……」と言い訳しても、社会人の世界で「酔っていた」は通用しない。
酒席での話題選びは慎重に
酒席では話題にも気をつけたい。
なかでも、悪口、下ネタはタブーだ。
下ネタは「セクハラ」とまでいわなくても、女性がイヤがるだけでなく、男性でも毛嫌いする人がいることを忘れてはいけない。
酒席では、全員が楽しめる話題を選ぶこと。
別な言い方をすれば、その場の雰囲気を壊すような話題は避けることだ。
自慢話をしたり、他人に説教をしたりするのもよくない。
上司を家まで送ったときにすべきでないこと
飲み会が深夜に及んだとき、タクシーに同乗して上司を家まで送り届けることがある。
家に着くと、上司に「君、家に上がって一杯やっていけ」といわれるかもしれないが、これも真に受けてはいけない。
上司は本気で誘っていても、それは酔ったうえでの話。
そもそも深夜に突然、酒の用意をさせられるのを喜ぶ妻はいない。
家に到着したら、タクシーはそのまま待たせておく。
そして、玄関のチャイムを鳴らしたら「では失礼いたします」と挨拶して、サッとタクシーに乗り込む。
これがもっともスマートで失礼がない。
酒席の翌日に遅刻は、絶対タブー!
酒席でのマナーの仕上げは翌日。
とくに社内での飲み会の翌日は、遅刻したり欠勤したりしないことである。
酒を飲んだのは、みんな同じである。
そこでの遅刻や欠勤はとくに目立つ。
そういうことご重なれば当然、周囲に「だらしがない人間」「モラルのない奴」というレッテルを貼られるだろう。
酒席の翌日は、いつもより10分早めに出社するぐらいでちょうどいい。
上司からの酒の誘いを断るときは
特別な用事がない限り、上司や先輩からの誘いは3回に1回は付き合うのが社会人としてのマナー。
しかし、やむをえず断るときは、それなりの理由を考えたい。
「得意先からの電話待ちなんです。終わりしだい連絡します」「本当に申し訳ないのですが、学生時代の恩師と先約がありまして」「胃の調子が悪くて、胃薬を飲んでいる状態なんです」「田舎から久しぶりに父が出てきていまして
今日は一緒に夕飯をとることになっているんです」などと断れば、相手も気を悪くしないものだ。
とはいえ、せっかく誘ったのに断れては、相手も気分のいいものではない。
「また誘ってください」「次の機会にぜひ、ご一緒させてください」などのフォローも大切である。
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