【接待のマナー】接待される側は、ここに気をつける

誘いには、上司に相談してから返事を

取引先相手から接待の誘いを受けたときは、即答しないのがルールだ。

接待とは、“貸し借り”をつくることでもある。

つまり、受けてよい接待と、そうでない接待があり、そのあたりの判断は上司にしかできない場合が多い。

また、ふたつ返事で誘いを受けると、相手に御しやすいと見られることもある。

いずれにせよ、誘いを受けたら「予定を確認してみないと……」と言葉を濁し、すぐに上司に相談するべきだ。

上司の許可(あるいは同席の承諾)が出たら早めに返事をする。

断る場合は、スケジュールの都合を理由に早めに返事をする。

ただし、一度約束した接待をキャンセルするのは、よほどの事情がない限りルール違反。

一刻も早く事情を説明して非礼を詫びるしかない。

 

接待当日はここに気をつける

当日は、定刻に店に向かう。

早すぎるのは迷惑だし、待たせるのは横柄と思われる。

接待された以上、上座に座らされるのは当然。

相手もあなたを持ち上げるなど、気分よくお酒が飲めるはずだが、調子にのってエラそうな態度をとったり、次々にお酌されて酔いつぶれたりしては言語道断。

こうした席でこそ“品位”が問われるのだ。

また、上司が同席しない場合、時に仕事に関しての具体的な依頼をされることもあるが、「私には決定権がありませんので……」などとかわすしかない。

こうした直接的な目的のある接待だということがわかった以上、2次会は遠慮するのが賢明だろう。

ほどほどの時刻になったら「そろそろ……」と切り上げるのは、接待されたあなたの役目である。

「本日はごちそうになりまして、どうもありがとうございました」と挨拶して別れよう。

 

接待の翌朝に必ずすべきこととは

上司が同席しない接待のときは、翌朝一番で、上司に接待の内容や話題を報告するのが義務である。

タクシー券や土産をもらった場合は、金額なども報告する。

上司としては、こうした“貸し借り”について知っておかないと、あとあと恥をかくことになりかねないからだ。

最後に、先方に「昨日はありがとうございました」とお礼の電話をすることも当然のマナーである。

 

仕事関係のパーティーに招待されたら

あなたのもとに取引先から、披露パーティーの招待状が届いた。このとき、出席するかどうかは、必ず上司に接待して決める。

仕事関係のパーティーは、招待状がたとえ個人宛であっても「会社の代表として招待された」ということ。

一個人が、勝手に出欠を決めてはいけない。

上司から出席を指示されたら「自分は会社の代表である」ということを自覚したい。

当日、受付での挨拶も「B産業から参りました。営業部の鈴木と申します。本日はおめでとうございます」のように、最初に会社名を名のることになる。

 

上司の代理でパーティーに出席するときは

時には、上司の代理で披露パーティーに出席することもあるだろう。

こんなときは受付で記帳する際、まず上司の名前を書き、その脇に自分の名前を「代理(“代”だけでもいい)鈴木一郎」と書くのがルールである。

 

パーティーには名刺を多めに持っていく

最近は大半のパーティーが立食形式で行われるが、こうした席は“タダ飲み、ローストビーフを腹いっぱい食べる場”ではない。

旧知の人はもちろん、初対面の人と会話を交わす場所である。

人脈を広げよう、などと肩肘を張る必要はないが、こうした席でスマートに自己紹介ができ、初対面の人ともスムーズに会話ができるようになれば、社会人として一人前である。

旧知の人と固まらず、初対面の人に積極的に話しかけ、名刺交換することに遠慮はいらない。

もちろん、そのためにはいつもより多めに名刺を持っていく。

翌日は、上司に報告したら、主催した会社の担当者にお礼の電話を入れるのがマナーである。

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