【接待のマナー】接待するときの常識

接待に誘うときは

まず、取引先を接待することが決まり、お誘いの電話をかけるよう命じられたときである。

こんなときは「私どもの課長も同席して、一度設けさせていただきたいと思っておりますが、来週の後半あたりのご都合はいかがでしょうか」などと、「私どもの課長も同席して」と、これがちゃんとした接待であることを言外に伝えることが大切。

その上で、相手の都合を聞くわけだが「来週の後半あたり」とぼかすのがポイント。

たとえば「来週の金曜日」と特定するのは、相手が「来週の後半でもOK」となってからだ。

 

接待当日、酒宴前にするべきこと

当日、接待する側は、約束の15分前には店に到着するもの。

そして、誰がどこに座るかを上司と相談して決めておく。

もちろん、あなたの席はいちばん下座である。

相手が重要な人物の場合は、約束の時刻が近づいてきたら、席ではなく、店の玄関まで出迎える場合もある。

相手が到着したら「本日はお忙しいところをありがとうございます」とおじぎをして挨拶しよう。

 

酒宴のときのはたらき方

取引先挨拶にビールを注いだら、乾杯して酒宴のスタート。

相手があなたのコップにビールを注ごうとしたら、「恐縮です」といって注いでもらえばいい。

ここからは、あなたはお酌したり、中居さんとの“交渉窓口”になったりしてはたらく。

そして、自分の料理は遠慮せずに食べる。

接待する側がなかなか箸をつけないと、相手は食べづらいもの。

ただし、食べるスピードは相手のペースに合わせること。

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飲めない相手に、酒の無理強いは禁物

相手のグラスがカラになったらお酌をするのは当然だが、相手がひと口飲んだらすぐにビールやお酒を注ぐというのでは、お酒もまずくなるし落ち着かない。

接待の目的は、相手を酔わせることではない。

酒の無理強いは禁物で、相手の食べ方や飲み方のペースに合わせることが大切だ。

お酒がなくなりそうなら、上司にいわれなくても中居さんに注文する。

日本酒が苦手そうな相手なら「ビールか、水割りにしましょうか?」などとすすめる。

お酒がのめなさそうな相手には「冷たいウーロン茶やジュースもありますが……」とたずねたい。

 

接待の席で、この話題はタブー!

「接待=仕事」とはいえ、接待の席では仕事の話題は避けるのがマナーだ。

仮に仕事の話があったとしても、それを切り出すのはあなたではなく上司のはず。

あなたの役目は、時に明るい話題を振りながら、取引先相手の聞き役に回ることである。

酒が入ると、どうしても気が緩んで、会社の内部事情を曝露したり、別の取引先相手の悪口をいったりしがちだが、これは最悪。

たとえ、乱暴狼藉をはたらいたのではなくとも、酔うと非常識になるという意味で、あなたには、“酒乱”の烙印が押されるだけである。

 

お開きの際の身の処し方

会がお開きに近づいたら、相手に気づかれないように会計をすませておく。

あとから会社に領収書を送ってもらえるようにしておけばベターだ。

手土産を渡す場合は、相手の目につくところには置かず、店に預かってもらう。

そして、店を出るときに、あなたが先に玄関に立ち、そこでさっと渡す。

2次会への移動(店はあらかじめ予約しておくこと)や帰宅にタクシーを使うときは、あらかじめ店に手配してもらっておくといい。

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