【お祝いのマナー】結婚式の招待状が届いたら

招待状はできるだけ早く返信する

結婚式の招待状が届いたら、記されている返信の期日より前、できるだけ届いてから一週間以内には返信するのがマナーである。

先方は、人数を確定するため出欠を早く知りたいもの。

返信が遅くなると、料理や引き出物の数、席次表などが決めれず、迷惑をかけることになる。

口頭で「出席する」と約束した場合でも、返信ハガキは必ず出すこと。

 

返信ハガキを書くときのマナー

返信ハガキを書くときは、①宛名の「行」を「様」に書き添える、②出席する場合は裏面の「御出席」の「御」と「御欠席」を2本線で消す、③「御住所」の「御」、「御芳名」の「御芳」を2本線で消すというルールがある。

出席したくても予定が決まらず、期日までに返事を出すことが難しいときもある。

その際は先方に事情を話したうえで、いつまでに返事ができそうか状況を伝えておく。

長期間留守をしていて返事が遅れたときも、お詫びをかねてすぐに電話を入れ、出欠を伝える。

こうした場合も、返信ハガキを出すのは必須である。

 

欠席の返信ハガキは、わざと“遅らせて”出す

友人から結婚披露宴の招待状が届いたが、あいにく出張と重なっていて出席は無理……。

こんなときは、少しでも早く返事を出そうと思うのがふつうだが、こうした祝い事の場合、じつは欠席の返信ハガキをすぐに出すのは失礼にあたる。

招待状が届いてすぐに返ってきた返信ハガキが「欠席」というのは、あまり気分のいいものではない。

ともかく、最初に返ってくるハガキは、やはり「喜んで出席させていただきます」という返事のほうが気持ちがいいもの。

欠席の返信ハガキは、5日ほど待ってから出すのがマナー。

そして、披露宴は欠席するにしても結婚祝いは忘れずに贈るようにしたい。

 

返信ハガキにはひと言添える

結婚披露宴の招待状の返信ハガキには、出欠を問わず、ひと言添える心遣いが欲しい。

とくに欠席の場合は、祝福とともにお詫びの言葉を添えるべきである。

欠席理由は「海外出張の予定が入っておりまして」とか「どうしても仕事の都合がつかず」など、当たり障りのない内容にする。

病気や身内の不幸などで欠席するときは、「どうしてもはずせない用事がございまして」などと理由をあいまいにするのが礼儀である。

文末は「末永いお幸せをお祈りしております」などとお祝いの言葉でしめる。

出席のときは「おめでとうございます。喜んで出席させていただきます」「このたびはおめでとうございます。当日を楽しみにしております」「ご結婚おめでとうございます。当日は、喜んでご祝辞を述べさせていただきます」といったフレーズだけでなく、個人的な祝福のメッセージをプラスするとよい。

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結婚祝いのプレゼントで気をつけたいこと

結婚祝いを品物で贈る場合は、新生活ですぐに役立つような生活用品を贈ると喜ばれるもの。

といっても、うっかり、女性の友人に「彼に美味しい手料理を作ってあげられるように」と、最高級の包丁セットを贈ったりするのはタブー中のタブー。

「ふたりの縁が切れる」という縁起の悪いイメージにつながるからだ。

同じ理由で、はさみもタブーだ。

贈るなら、シーツや毛布といった寝具、キッチン用品なら鍋やグラス類が無難だろう。

迷ったら、ざっくばらんに相手に希望を聞いてもいい。

結婚祝いは、品物でもお金でも、遅くとも結婚式の1週間前までには届くようにするのが正式。

結婚式の直前や直後は、相手も何かと忙しくて届け物は迷惑である。

 

出席できないときは祝電を打つ

招待を受けたのに披露宴を欠席する場合は、祝電を打って、お祝いの気持ちを表したい。

配達指定日の1カ月前から申し込めるので、披露宴のはじまる1〜2時間前には会場に着くように手配しておく。

その際、会場の住所、会場名、日時などを間違えないように。

文章はサンプルどおりの紋切り型ではなく、オリジナルの文面にして心のこもった温かいメッセージを贈りたい。

なお、祝電は残るものなので、言葉づかいに間違いがないか、おめでたい席にふさわしくない禁句が含まれていないかなど、細心の注意が必要である。

 

急に出席できなくなったときのマナー

披露宴に出席の返事を出したのに、急きょ出席できなくなった!そんなときは、本人か、本人にいちばん身近な人にすぐに連絡を入れ、直接そのことを伝えなければならない。

身内の不幸の場合は、そのままの理由を伝えるのはお祝いの席にふさわしくない。

不幸を持ち込まないという配慮から「急なことが起こったので……」などと、およそのニュアンスを伝える程度にとどめ、詳しく理由は後日に譲るようにする。

そもそも式の直前に不幸があった場合は、49日間は「忌中」であり、晴れの席への出席は控えるものとされている。

披露宴は遠慮して、2次会に参加する形をとったほうがいいだろう。

 

祝電を打つよう上司に頼まれたら

取引先の担当者が結婚するというケースでは、上司から祝電を打っておくように命じられることも多い。

こんなときは、個人で打つのか、部課単位などのグループで打つのかを確認する。

それによっても電文も、電話帳に載っている紋切り型でいいのか、ちょっと凝った文章がいいのかが決まってくる。

結婚式だけでなく、叙勲、社長就任などの祝い事に祝電を打つときも同様だ。

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