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留守電にお礼の伝言が入っていたら、かけ直すべき?
贈り物をした相手から、お礼の電話が留守番電話に入っていた。
せっかくお礼の電話をくださったのに留守をしていて失礼をしてしまったのだから、こちらからかけ直す?それとも、かけ直したらお礼をいってもらうために電話したようで、むしろ失礼になる?
微妙なところだが、こんな場合にはかけ直さなくてかまわない。
贈り物をいただいたら、仮にお礼を留守電に残したとしても、後であらためて電話をするか、お礼状を送るのがお付き合いのマナー。
したがって、留守電を聞いたこちら側から、わざわざかけ直す必要はない。
とはいえ、マナーの基本は、相手への気づかい。
作法というのは、相手との関係性のうえに成り立つものなので、お礼を留守電ですませるほうがマナー違反とばかり、四角四面にかまえているのも微妙なもの。
留守電の相手が目上の人だったとしたら、先方に再度手間をかけないよう、かけ直すといいだろう。
たいした用事でないメールでも返信するべきか?
メールだと相手をわずらわす心配がないので、挨拶やちょっとした連絡程度のメールをもらうことを多い。
たいした用事とはいえないメールをもらって、返事をするべきか、そのままにしておいていいのか、迷う人も多いのではないだろうか?
メールに対する感覚には、個々でズレがあり、悩むところだが、お礼のメールなお礼の返信をしていてはキリがない。
先方にしてみれば、この程度のことでいちいち電話をかけられたら迷惑だろうと配慮してメールを利用しているのだから、そうしたメールにまで、そのつど返事をする必要はないといえる。
なお、立場がわかって、自分がメールを送る際には、返事を期待しないのか、あるいは返事が欲しいのか、その旨を書き添えておくと、先方によけいな気を使わせずに済むだろう。
メールでお願いやお詫びをするのは、失礼になる?
以前は、目上の相手に気軽なメールを使うのは失礼だという人もいたが、最近ではそのまでいう人は少なくなり、メールに対する見方も変わってきた。
そのため、どんな内容までがメールでOKなのかわからないという人もいる。
たしかに線引きが微妙だが、やはりお願いごとやお詫びはNG。
メールはあくまで連絡ツール。
心からお詫びしたいときや、あらたまったお願いごとをするときには、手紙あるいは電話を使うようにするのがマナーだ。
たしかに、メールは苦情に対するお詫びもすぐに送れて、対応は迅速でいいが、一方的に送りつける印象は否めない。
画面に映った無感情な言葉が、いっそう相手の怒りを増幅させてしまうことだってある。
たしかにメールは、先方の苦情をダイレクトに電話口で聞く苦情も味わわなくてすむし、あらためて手紙をしたためる手間も省ける。
しかし、その分だけ、受け取った側は釈然としない気持ちになる。
取り急ぎメールを送りたくなっても、お願いやお詫びは、手紙または電話で誠意を伝えるのが大人の礼儀というものだ。
手紙に修正液を使うのは「礼儀知らず」と思われる?
日頃の筆無精を返上し、やっと手紙を書き終えたーー。
ところが、読み直してみたら書き間違いを発見!
そんなとき、修正液で直したい誘惑にかられるものだが、そもそも手紙にした意味を思い出してほしい。
たった1字間違えただけで、全部書き直すのはたしかに骨が折れる。
ふだんパソコンや修正液で直すのに慣れている人なら、なおさらだろう。
しかし、礼を尽くすつもりで手紙を書いているのに、修正液を使ったのではそれも台無し。
誠意を伝えるどころか、かえって無礼な印象を与えてしまう。
ごく親しい人への手紙以外は、原則的に修正液を使わないことだ。
なお、書損じたハガキや年賀ハガキは郵便局で、わずかな手数料だけで新しいはがきと交換してくれる。
案外知らされていないので、覚えておこう。
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