【会話のマナー】会議で発言するときのものの言い方

会議では黙ってばかりいない

会議で意見をいうのも、重要な仕事のひとつである。

「自分はまだ新米だから」「みんなと同じ意見だから」「どうせ自分の意見は取り上げられないから」などといって、会議中ずっと黙っていては何もはじまらない。

「何か意見は?」と聞かれて「とくにありません」としかいえないのでは、無能のレッテルを貼られかねないし、場の雰囲気も悪くしてしまう。

 

人の気持ちをダレさす意見の言い方

会議で嫌われるのは、何がいいたいのかわからない人だ。

意見を聞かれたとき、「……で、……で、……で、……で、……」と状況説明ばかりがつづく。

そして最後にようやく「……というわけで、私は、その提案には反対です」といわれても、ほとんどの人は、それまでの説明を忘れているだろう。

これでは会議の時間が長くなるばかりで、みんなの気持ちもダレてしまう。

 

最初に、YesかNoかハッキリさせる

会議で意見をいうときは、まず自分の結論をはっきりさせておくことだ。

賛成なのか、反対なのか、あるいは別の意見なのか、前の人の意見に追加をしたいのかを明確にさせたうえで、その理由や具体例を話していく。

たとえば「私は山口さんの意見に賛成です。ただし付け加えるなら……」とか、「鈴木さんの意見も一理ありますが、私は別の案を推したいと思います。それは……」などと話を進めていく。

結論がわからないままダラダラ話されるよりも、このほうがずっとわかりやすい。

 

意見をいうときは、いくつかのポイントにまとめる

自分の意見に説得力をもたせるには、なぜそう考えるのか、根拠を挙げる必要があるが、「ただなんとなく」とか、「どこかで聞いたような気がする」というのではNG。

客観的かつ正確な情報でなければ周囲も判断のしようがなく、これでは“意見”とはみなされない。

また、いくら自分ではいいと思っている意見でも、人には伝わらなければ意味がない。

そのためには自分がいいたい話の内容を整理し、いくつかのポイントに分けておくといい。

「私も、そのとおりだと思います。根拠は3つあり、1つは……」といえば論点が明確になり、聞いているほうもわかりやすい。

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反対意見をいうときのマナー

会議でとくに気をつけたいのは、他人の意見に対して反対意見を述べるときだ。

誰かが意見をいったとき、それに対して「山口さんの考えには、絶対反対です」などと頭から否定するのは、場の雰囲気を乱すもとだ。

同じことをいうにしても、極力、相手を不快にさせないようにするのが大人社会のマナーというものだろう。

そのひとつの方法が、言葉をぼかすことだ。

「そんなことをすれば、我が社のイメージは大きくダウンしてしまいます」といいたいところを、「そのようなことが、我が社のイメージに合うかどうかは疑問です」などとぼかすといい。

 

立場の違いを強調するのも効果的

相手の意見を頭から否定しないためには、こんね言い方も有効だ。

「それは、現場を知らないからいえる意見です」というところを、「たしかにおっしゃることはわかります。しかし、現場で働いている者としていわせていただきますと……」とかわす。

意見の善し悪しではなく、立場の違いを強調するのである。

相手の意見を立てながら「しかし……」と自分の意見をいうのもいい。

語尾を断定調ではなく疑問形にするなど、ちょっとした工夫で円滑に会議は進むのだ。

 

他人の欠点を指摘しての反論はタブー

どんなに相手の意見に反対だったとしても、相手の性格や日頃の態度をもとに反論をするのは、いただけない。

「鈴木さんの、普段の勤務態度を見ていると、それは到底実現できるとは思えません」

「山口さんは無責任だから、そんなことが言えるんです」などというのは、ケンカを売っているようなものだ。

 

自分の意見を否定されたときは

自分の意見を否定されたとき、「そんなことはありません!」とムキになっていては、話が前に進まない。

自分の意見のどこについて反論されているのか、まずは受け止めて、そのうえで自分の考えをあらためて整理してみる冷静さが必要だ。

その結果、自分の意見が変わったとしても恥ずかしいことではない。

一度出した意見を翻すのは無責任な態度ではない。

別の角度、新しい情報を知ることで考え方が変わったのなら、それも会議の成果のひとつだ。

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