目次
「それが、どうした」と返せば相手のプライドが…
こちらからのお願い事や意見に対して、相手が「そんなことはたいしたことじゃない」と否定するときの言葉が「それが、どうした」である。
あなたがいうほど大きな問題ではない。
あなたが気にするほど大げさなことではない、という意味が込められている。
それだけでなく、この言葉には「そんなことをいちいち気にするあなたのほうがどうかしている」という相手を見下したニュアンスがあり、いわれた側はカチンとくるはずだ。
場合によっては、ここから言い争いになって、相手との関係は二度と修復できないほど壊れてしまいかねない。
「何だ、その顔は!」は反発を買うだけ
上司が部下を叱るときに、部下が文句がありそうな不満げな表情をすることがある。
すると、上司が「何だ、その顔は。文句があるのか!」と詰め寄るーー。
部下の不満そうな顔を否定するのはタブーである。
彼らは、上司にいいたいことがあるのに、我慢しているのだ。
それを頭ごなしに「何だ、その顔は!」といったのでは、会話にならなくなる。
とくに顔を持ち出すのは、相手のプライドを傷つけ、反発されるだけだ。
「こうなることはわかっていた」は相手の顔をつぶす
人から失敗や不始末の報告を受けたとき、「こうなることはわかっていた」と皮肉たっぷりにいう人がよくいる。
この言葉には、相手に対する「お前の考えが甘いんだ。俺ならそうはしない」という不遜でうぬぼれた思いがあふれていて、相手を見下している。
いわれた側は、自分が悪いことはわかっているが、顔をつぶされ、プライドを傷つけられる。
二度とこの人とかかわりたくないと思うだろう。
「私が若い頃は…」と言うと、若者は無条件に耳を閉ざす
「いまどきの若者は……」のぼやきのあとにつづいて口にしがちな「私が若い頃は……」というひと言。
年配者は、昔の自分の自慢話をとにかく若者に聞かせたがる。
だが、昔話を聞かさせる若者のほうは、いまの時代には通用しない話が多くて、うんざりしているもの。
このひと言を頻繁に口にする人は、かつての栄光に浸りきっていて、現実を見ようとしない、頭が固い人間だという烙印を押されるので、要注意のこと。
コメントを残す