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挨拶は相手の目を見て
挨拶はコミュニケーションの基本中の基本。
ただ、自分ではきちんとしているつもりでも、挨拶になっていないことがよくある。
挨拶とは、ただ「挨拶言葉」を発すればいいというものではない。
せっかく挨拶しても、相手の目を見ていなかったり、ぼそぼそと聞きとりにくい声だったりしては、誰にいったのかわからない。
これでは相手に伝わらないし、とりあえずいえばいいんでしょ、といった態度でおざなりな挨拶をするのは、かえって不愉快な印象を与えてしまう。
挨拶するときは、相手の目を見て、はっきりと明るい声でするのが鉄則だ。
自分から積極的に挨拶する
挨拶は、自分から先にする気持ちが大事。
朝、オフィスに入るときは自分から「おはようございます」と元気にいおう。
逆に、人が入ってくるのに気づいたら、相手が何もいわなくても自分から声をかける。
挨拶しても返事をしてくれない人も中にはいるが、だからといって、そんな相手には挨拶をしなくていいというものではない。
挨拶は、どんな相手にも例外なくするべきで、挨拶をしたりしなかったりと、ムラのある態度は禁物である。
挨拶には例外はない
会社には、宅配便や清掃のスタッフなどが頻繁に出入りするもの。
上司や先輩には満面に笑みを浮かべて挨拶するのに、そうしたスタッフには、声をかけられても無視したり、そっけない態度をとったりする人がいるが、じつに感じが悪い。
外部のスタッフにも、態度を変えずにきちんとした挨拶をすること。分け隔てのない態度は周囲に好印象わ与えるものだ。
“ながら挨拶”は感じが悪い
時には、自分が仕事をしているときに挨拶されることもある。その場合は、いったん仕事の手をとめ、相手の顔を見て挨拶に応じるのがマナー。
パソコンから目を離さずに、あるいは書類を整理しながら返事をするのは感じが悪い。
“ながら挨拶”は、その手間すら惜しいという無言のアピールと受けとられ、相手に不愉快な印象を与えてしまう。
席を外す際も挨拶は必須
外での打ち合わせや食事、ちょっとした買い物などで外出するときも、黙ってこそこそ席を立ってはみっともない。
「○○へ行ってきます」と、はっきり告げて出かけるものだ。
周りの人に自分がどこへ行くのか知らせておけば、不在時に電話などがあったときでも、うまく対応してもらえる。
もちろん、誰かが出かけるときには、「いってらっしゃい」、帰ってきたときには「お帰りなさい」などと声をかけるのが常識である。
“後ろから”はルール違反
前方に知り合いを見つけたとき、後ろから声をかける人がいるが、これはマナー違反。
まして、駆け寄っていきなり肩を叩くなどは、よほど親しくない限り、不作法である。
相手にすれば、後ろは見えていないのだから、いきなり声をかけられれば驚いてしまう。
しかも、そんなときは誰しも無防備だから、不意をつかれてあまりいい気持ちはしない。
挨拶をする場合は、自分から相手の横、または前に回り込んで挨拶するのが基本だ。
いつも「大きな声でハキハキ」がいいとは限らない
挨拶が重要なのは、廊下や玄関口などでも同じである。
こうした場所では社外の人間と会う機会も多く、失礼のないように注意したい。
ただし、廊下などで相手が仕事の打ち合わせをしているようなときに、大きな声で「こんにちは」と挨拶しては、話の腰を折ってしまいかねない。
この場合は、軽く頭を下げて、会釈する程度でいいだろう。
またトイレや喫茶店など、相手があまり話かけられたくない場所で遭遇することもある。
軽い会釈程度にとどめたほうがいいことも少なくないので、そのあたりは状況を見ながら、臨機応変に使い分けたい。
頭だけ下げるのは会釈ではない
前述したような場面で、会釈をする際、頭だけペコリと下げて会釈したつもりになっている人がいるが、それは会釈とはいえない。
会釈は、敬意・感謝の気持ちを伝えるときに欠かせないおじぎの一種。
背筋を伸ばし、腰から上体を前に15度傾けるのが基本である。
目線も上体の動きに合わせて下向きに。目線だけ上に向けると、上目づかいになって、かえって失礼になるので注意しよう。
挨拶なんか必要ない。
やかましいだけの騒音