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初対面かどうか定かではない人にはどう挨拶をすればいい?
パーティーや会合などで紹介されて相手に、以前にどこかで会ったような気もするけれど、定かではない。
はて、どう挨拶したものか、困ってしまった……。
そんな経験は、誰もが1度や2度はあるはず。
こんなときは、まず「私、○○でございます。今日はよろしくお願いします」と、自分から名のるといい。
この言い方なら、言外に「ご記憶でしょうか?」というニュアンスを添えられるので、相手に自分のことを確認してもらうことができるし「相手に忘れられていてもいい」という、へりくだった態度を示せる。
相手が覚えていれば何かいってくれるだろうし、何もいわなければ先方も記憶がないか、はじめて会った相手のようだと見当をつけることができる。
それでも、本当に初対面かどうか気になるときには「以前、お目にかかったように記憶しておりますが……」と正面きって相手に聞くという手もある。
丁寧かつ誠実に尋ねれば、気分を害する人はそうはいないものだ。
身内の知人に会ったときのスマートな挨拶は?
その同僚、妻の友人、母親のお稽古仲間など、自分は直接会ったことはないけれど、身内からよく話を聞かされている人物に、身内と一緒にいるときにばったり会ってしまった。
しかも、身内とその相手はそれほど親しい関係でもないらしいーー。
そんな場合には、誰でも何となくどぎまぎしてしまうもの。
どう挨拶したらいいだろうか?
もちろん、ふつうに「こんにちは」といっても問題はない。
相手が目上の人間の場合なら「いつも○○がお世話になっております」というのも、そんなときの常套句。
また「お目にかかれてうれしゅうございます」とサラリといえれば立派なもの。
ただし、「お噂はかねがね……」などというのは、相手が自分の身内と親しい関係だとわかっている場合にだけ使ったほうが無難。
そうでないと、どんなうわなのかと不審に思われることもあるので要注意だ。
街で夫の上司と出くわしたときの気の利いた挨拶は?
めったに顔を合わせない夫の上司と、外出先でばったり会ったときは、なんと声をかけていいのやら戸惑うもの。
だが、そうした状況で、いい大人が素知らぬフリをしたり、あわてたりするのは、みっともないばかりか相手に失礼だ。
こんなときは、おじぎして、アイコンタクトをした上で「主人がいつもお世話になっております」と、簡単な挨拶を述べれば十分。
それ以上の挨拶言葉を並べる必要はまったくないし、上司だからといって、変にゴマをする必要もない。
また、他人に対して妻が配偶者をどう呼ぶかについては、いろいろな言葉があるが「山田が」と姓でいえば問題はない。
「夫が」というのは、若い世代の人が聞くぶんには自然だし失礼にはならないが、年配の方には抵抗があるかもしれないので、念のため。
遅刻してきた上司への挨拶は「おはようございます」でいい?
朝の挨拶は「おはようございます」というのが常識。
ただ、この言葉には「朝早い時間から、ご苦労さまです(お疲れさまです)」というニュアンスが含まれている。
だから、けっして朝とはいえないような遅い時間になってから職場に顔を出した人に対して「おはようございます」というのは、なんとなくそぐわないような気がする人もいるのではないだろか。
とはいえ、かわりの挨拶も思いつかず、「おはようございます」ですませてしまう、というのが実際のところだろう。
しかし、目上の人に対してそんな挨拶をするのは、時に失礼にあたることもある。
「おはようございます」というのは、午前10時まで。
それ以降に出社してきた上司に対しては、注意が必要である。
相手が遅刻した場合には嫌みっぽく聞こえるし、仕事の都合でどこかに立ち寄ってきた場合だってある。
そんなときは黙礼するか、「お疲れさまです」と声をかけるといいだろう。
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